西元めいさ ── 2021年の初夏に瞬いた、切なくも美しい「超新星」の残像
2021年。世界がまだ閉塞感の中にあり、誰もがどこか遠くにある救いや、胸を打つような本物の輝きを渇望していたあの初夏。ビデオパッケージの棚に、まるで一筋の清らかな光が差し込むようにして現れた一人の少女のことを、私は今でも鮮烈な郷愁とともに思い出します。西元めいさ。その名前の響きが運んでくるのは、雨上がりの午後にふと見上げた空の青さや、風に揺れる真っ白なカーテンのような、あまりにも瑞々しくて、そして胸が締め付けられるほどに儚い記憶です。