寿綾乃──167センチの肢体が放つ『嬢熱』と、聖夜から駆け抜けた1年間の煌めき
1990年代の後半、ビデオショップの棚を彩っていた数多くの女優たちの中で、小柄で守ってあげたくなるような美少女とはまったく異なるベクトルで、私たちの視線を釘付けにした存在がいた。スラリと伸びた長い手足、高嶺の花を思わせる凛とした佇まい、そしてその気品を自ら裏切るかのように放たれる濃厚なフェロモン。1996年の暮れに現れ、翌1997年というわずか1年あまりの季節を猛烈なスピードで駆け抜けていった「寿綾乃」という女優を思い出すとき、私の胸には今も、あの圧倒的なプロポーションが放っていた熱量が鮮やかに蘇ってくる。