北原ちあき ── 日活ロマンポルノから迷い込んだ「本物」の気品。昭和60年のミューズはあまりにも美しかった
1984年。 アダルトビデオというメディアが、まだ「裏街道」をひっそりと歩いていた時代。 そこに、眩しいほどのスポットライトを浴びた一人の女優が現れた。 北原ちあき。 彼女の登場は、当時のAV業界にとって、ある種の「事件」だったと言ってもいいだろう。 なぜなら、彼女は単なる新人ではなく、テレビ番組の司会やドラマ出演もこなす、正真正銘の「芸能界の住人」だったからだ。 日活ロマンポルノで主演を張り、スクリーンの中で輝いていた彼女が、なぜビデオの世界に降りてきたのか。 その謎めいた背景すらも、彼女の魅力を増幅させるスパイスになっていた。