緒川凛さんを最初に観たとき、その佇まいに思わず息を飲んだ。
まっすぐ伸びた背筋、凛とした表情、そしてどこか“育ちの良さ”を感じさせる雰囲気。
彼女には、いわゆる“AV女優らしさ”がない。
それが逆に、強く印象に残った。
まるで昼ドラの主人公のように、秘めた情熱を内に抱えながら、
表面では静かに微笑む──そんなイメージ。
見ていて思ったのは、「この人は自分の美しさを武器にしすぎていない」ということ。
それって、すごくかっこいいことだと思う。
彼女のプレイは、どこか“抑えている”感じがある。
それが演出なのか、素の性格に近いのか分からないけれど、
その抑制された空気の中で、ふいに漏れる吐息や、乱れた表情があると──
もう、完全にやられてしまう。
たとえば、指が震えているところ。
ちょっとだけ目線が泳ぐところ。
そういう“演技の行間”に、彼女の本音がチラッと見えるような気がして、
そこにすごく惹かれる。
それに、緒川凛さんには「言葉にしない色気」がある。
セリフがなくても、まなざしや仕草で伝わるものがある。
その“静かな艶”は、他のどんな華やかさよりも印象に残る。