その笑顔は、太陽のようだった。 2000年代、私たちが青春時代に見た彼女、「麻美ゆま」は、単なるAV女優という枠には到底収まらない、眩いばかりの光を放つアイドルだった。 愛くるしいルックス、そして何よりも、業界では異例とも言える、聴く者の心を惹きつける美しい歌声。彼女は、多くの若者にとって、憧れであり、癒やしであり、一つの時代の象徴だった。

その存在を知った時、私たちはまるで魔法が解ける瞬間を目撃したかのようだった。 二次元の世界で、完璧な美の化身として君臨していた一人のコスプレイヤー。100万人以上がその幻影に魅せられ、崇めていた。彼女は、モニターの向こう側に存在する、決して触れることのできない「作品」そのものだった。

そのデビューは、あまりにも衝撃的だった。 画面に映し出されたのは、誰もが知る「光」の世界の住人だったはずの女性。彼女が背負う物語──「国民的アイドルグループからの転落」という、あまりにも重い十字架と共に、新井リマは私たちの前に現れた。

その笑顔は、太陽のように明るい。 流暢な日本語で語られる言葉には、知性と優しさが溢れている。 画面の中にいる彼女、「ジューン・ラブジョイ」を見ていると、AV女優という肩書を時々忘れてしまう。いや、彼女は、その肩書が持つあらゆる先入観を、自身の生き様そのもので塗り替えようとしている革命家なのだ。