伊藤舞雪 ── その完璧な曲線に、僕たちは甘い眩暈をおぼえた
光と影。天使と悪魔。 世界はいつだって、相反する二つの魅力によって、僕たちを惑わせる。2018年の春、僕たちの前に現れた「伊藤舞雪」という女優は、まさにそんな、抗いがたい二面性の輝きを全身で体現したような存在だった。
彼女のデビューは、あまりにも鮮烈だった。「Kawaii*」という、清純派の象徴のようなレーベルから、彼女は舞い降りた。しかし、その身にまとっていたオーラは、ただ可愛いだけのそれとは明らかに一線を画していた。「圧倒的なくびれ」というキャッチコピーは、彼女の魅力を的確に、そして残酷なまでに正直に言い当てていた。
画面に映し出された彼女の身体は、神が作りたもうた最も美しい曲線、とでも言うべきだろうか。その非現実的なまでのウエストラインは、僕たちの理性を麻痺させ、甘い眩暈を引き起こす。それは、庇護欲をかき立てるような華奢さとは違う。見る者を支配し、跪かせるような、絶対的な「美」の力だった。
そして、僕たちがさらに心を奪われたのは、彼女が持つもう一つの顔──「小悪魔ageha」の専属モデルとして、煌びやかな世界に君臨する姿だった。
清純で、少しはにかむように笑う「AV女優」としての彼女。 そして、最新のメイクとファッションで、挑発的にこちらを見つめる「モデル」としての彼女。 そのどちらが本当の彼女で、どちらが作られた姿なのだろうか。いや、おそらく、その両方が彼女自身であり、その危ういバランスの上で、彼女は「伊藤舞雪」として存在しているのだ。
その笑顔は、天使のように無垢だ。しかし、その瞳の奥には、すべてを見透かしているかのような、小悪魔のきらめきが宿っている。僕たちは、そのギャップの虜になる。清純な彼女に癒されたいと願う一方で、その小悪魔に翻弄され、傷つけられたいとさえ思ってしまうのだ。
彼女の作品に触れるたび、僕たちは美しい矛盾の物語に迷い込む。この完璧な曲線を持つ少女は、一体何を考え、何を感じているのだろうか。その笑顔の裏に隠された、本当の心に触れてみたい。
伊藤舞雪。彼女は、僕たちの心の中に存在する、聖と俗、純粋と官能の境界線を、いともたやすく溶かしてしまう。その甘い眩暈の中から、僕たちはもう、抜け出すことができないのである。

