よしい美希 ── 世紀末に舞い降りた「官能姫」。その妖艶な舞は、時を超えて熟れゆく

背徳の温泉旅行 よしい美希

よしい美希(伊沢涼子、吉井美希)

2,980円

1998年。 世紀末の喧騒と退廃が入り混じる独特の空気の中で、彼女は現れた。 よしい美希(当時は吉井美希)。 h.m.pの看板シリーズ『新官能姫』でデビューした彼女は、単なる新人女優ではなかった。 あどけなさの残る表情とは裏腹に、その瞳の奥には、男たちを惑わせる魔性の光が宿っていたからだ。

彼女の最大の魅力。それは、舞台(ストリップ)で培われた「見られることへのプロ意識」と、少女から熟女へと美しく変化し続ける「女としての深み」だ。

デビュー翌年の1999年、彼女は浅草ロック座のステージに立っている。 踊り子としての経験は、彼女のAV女優としての演技に決定的な影響を与えたに違いない。 指先の動き一つ、視線の流し方一つとっても、そこには計算された美学と、本能的な色気が同居していた。 ただ脱ぐだけではない。 彼女は、その肢体を使って「物語」を紡ぐことができる稀有な女優だった。 だからこそ、彼女の濡れ場は、いやらしさ以上に、どこか芸術的な香りが漂っていたのだ。

「伊沢涼子」への改名、そして熟女系女優としての再ブレイク。 多くの女優が短期間で消費され消えていくこの世界で、彼女は名前を変え、立場を変えながら、したたかに、そして艶やかに生き抜いてきた。 若い頃の張り詰めたような美しさも素晴らしかったが、年齢を重ね、豊満さを増した肉体と、包容力を感じさせる笑顔もまた、たまらない魅力がある。 それはまるで、長い時間をかけて熟成された極上のワインのようだ。

よしい美希。 彼女は、僕たちの欲望の歴史を、その身一つで体現し続ける生き証人だ。 かつての「官能姫」は、今や円熟の「聖母」となり、あるいは「妖婦」となって、僕たちを新たな快楽の底へと誘ってくれる。 その変化(グラデーション)をリアルタイムで見続けられる幸福。 彼女が舞い続ける限り、僕たちはその妖しい魅力の虜であり続けるだろう。