佐伯祐里 ── 90年代初頭、僕たちの胸を焦がした「プリティ・ベイビー」。そのあどけなさは永遠に

1992年。 バブルの残り香が漂うあの時代に、一人の少女がアリスJAPANから再デビューを果たした。 佐伯祐里。 彼女のキャッチコピーにもなった「プリティ・ベイビー」という言葉が、これほど似合う女性はいなかっただろう。 154cmという小柄な身体。 くりっとした大きな瞳に、あどけなさの残る笑顔。 彼女は、僕たちが守ってあげたくなるような「妹」であり、同時に背徳的な妄想を掻き立てる「少女」の象徴だった。

彼女の最大の魅力。それは、抱きしめたくなるような「愛くるしいルックス」と、その小さな身体からは想像もつかない「ひたむきな色気」だ。

当時のグラビア雑誌『Beppin-School』や『デラべっぴん』などで見せた彼女の姿を覚えているだろうか。 制服が似合う、どこにでもいそうな可愛らしい女の子。 けれど、ひとたび作品の中に入り込むと、彼女は僕たちの期待に応えるように、その未成熟な肢体を惜しげもなく晒し、熱い吐息を漏らす。 そのギャップに、当時の少年たちはどれほど胸を締め付けられたことだろう。 『新学園物語』や『あぶないウェディング』など、物語性のある作品で見せた演技も印象深い。 彼女が泣き、戸惑い、そして快楽に身を委ねる姿は、フィクションだと分かっていても、僕たちの心に深く突き刺さるリアリティを持っていた。

1993年の引退までの短い活動期間。 けれど、彼女が残したインパクトは、活動期間の長さだけで測れるものではない。 彼女は、90年代前半という特定の季節にだけ咲いた、可憐な花だった。

佐伯祐里。 彼女は、僕たちの青春の1ページに栞(しおり)を挟んだままの、忘れられない初恋のような存在だ。 あの頃、ブラウン管の向こう側で輝いていた彼女の笑顔は、今も色褪せることなく、僕たちの記憶の中で優しく微笑んでいる。 時代が変わっても、彼女が体現した「守ってあげたい可愛さ」は、永遠に僕たちの心を温め続けてくれるだろう。