初美沙希 ── ギャルという言葉では収まらない「女王」の風格。彼女は間違いなく一時代を築いた

2010年。 ネットアイドル「しずく」としてデビューし、やがて「初美沙希」という名でAV界の頂点へと駆け上がっていった一人の女性。 彼女の登場は、それまでの「ギャル系女優」の概念を根底から覆すものだった。 ただ派手なだけじゃない。ただ可愛いだけじゃない。 そこには、誰もがひれ伏すような圧倒的な「華」と、プロフェッショナルとしての凄みが同居していたからだ。

彼女の最大の魅力。それは、158cmの身体に宿る「プラチナ級の美貌」と、数々の賞を総なめにした「実力派としての矜持」だ。

大きな瞳、整った顔立ち、そしてGカップの豊満なボディ。 彼女のビジュアルは、文字通り「高嶺の花」だった。 けれど、彼女は決してお高く止まっていたわけではない。 企画単体女優として数え切れないほどの現場をこなし、どんな過酷な企画にも体当たりで挑む。 その姿は、美しき猛獣のようであり、同時に泥臭い努力家のようでもあった。 スカパー!アダルト放送大賞で史上初の4冠を達成したという事実は、彼女がいかにファンに愛され、そして業界から認められていたかの何よりの証左だ。 彼女がいるだけで、画面がパッと華やぐ。 そのオーラは、まさに「女王」と呼ぶにふさわしいものだった。

そして忘れてはならないのが、彼女の持つ「人間味」だ。 プロレスや野球を熱く語る時の、あの少年のようなキラキラした瞳。 田中将大選手の応援のために単身渡米してしまうほどの行動力。 完璧なルックスの裏側にある、そんな情熱的な一面も、僕たちが彼女に惹かれた大きな理由だったのかもしれない。

2017年、引退。 企画単体から始まり、トップまで登り詰め、そして潔く去っていった彼女。 初美沙希という名前は、2010年代のAV史において、最も輝いた星の一つとして永遠に刻まれている。 彼女が見せてくれた、強く、美しく、そして熱い生き様。 それは今も、僕たちの胸を焦がし続けている。