上原亜衣 ── 小さな体に宿った「怪物」。彼女こそが、僕たちの時代の「熱狂」そのものだった
2011年。 一人の少女が、アイドルとしてではなく、AV女優として世に出た。 上原亜衣。 その名前は、瞬く間に業界を席巻し、僕たちの脳裏に深く、痛いほどに刻み込まれた。 彼女が駆け抜けた2016年までの5年間。それは単なるブームなどではなく、間違いなく「上原亜衣の時代」だったと断言できる。
彼女の最大の魅力。それは、守ってあげたくなるような「155cmの可憐な妹キャラ」というビジュアルと、その内側に潜む、あまりにも強靭で貪欲な「プロフェッショナルの魂」というギャップだ。
デビュー当時の彼女は、少しぽっちゃりとした愛くるしい女の子だった。 けれど、カメラが回り始めた瞬間、彼女は化けた。 どんなにハードな要求も、どんなに過酷な長時間撮影も、彼女は決して拒まない。 それどころか、あの屈託のない笑顔を浮かべながら、すべてを飲み込み、すべてを自分のものにしてしまう。 「100人相手」だろうが「長時間耐久」だろうが、彼女の前では単なる通過点に過ぎなかった。 その姿は、可憐な少女というよりも、戦場を駆ける戦士のようであり、ある種の畏怖さえ感じさせる「怪物」だった。
僕たちが彼女に熱狂したのは、単にエロかったからだけではない。 彼女の作品からは、常に「全力」の二文字が伝わってきたからだ。 手を抜かない。諦めない。そして、必ず画面の向こうの僕たちを満足させる。 その圧倒的なサービス精神と、底知れないバイタリティに、僕たちは心からの敬意と、ある種の感動を覚えていたのだと思う。 彼女が泣き、叫び、そして果てる時、そこには嘘のない「生」の輝きがあった。
2016年、春。 絶頂期での引退。 「まだやれる」「もったいない」という声が溢れる中、彼女は潔くマイクを置いた。 その去り際の見事ささえも、彼女らしい完璧なエンターテインメントだった。
現在、彼女はダイエットに成功し、経営者やYouTuberとして華麗な転身を遂げている。 今の彼女は、現役時代とは別人のように美しく、洗練されている。 けれど、僕たちの瞼の裏には、いつだってあの頃の「上原亜衣」がいる。 汗にまみれ、髪を振り乱し、それでも太陽のように笑っていた、あの小さな巨人が。
上原亜衣。 彼女は、僕たちの青春時代を猛スピードで駆け抜けた、一等星だった。 その熱狂の残像は、引退から時間が経った今でも、僕たちの心を熱く焦がし続けている。 彼女を超える「怪物」は、もう二度と現れないかもしれない。

