奥田咲さんを知ったのは、ある意味“偶然”だった。
とくにタイトルで釣られたわけでも、話題作だったわけでもない。
ただ、なんとなく目に入って、なんとなく再生して──
気がついたら、最後まで見入っていた。静かに、深く、引き込まれていた。
彼女の印象をひと言で表すなら、「やさしさのある色気」。
清楚でも、ギャルでも、極端なSでもない。
どこにでもいそうな女性──そう思わせるのに、妙に惹かれてしまう。
その理由は、たぶん彼女が“丁寧に感じて、丁寧に伝える”から。
奥田咲さんの演技は、とても誠実だと思う。
わざとらしさがない。自分をよく見せようという意識も、あまり感じない。
けれど、それが逆にすごく“生っぽく”て、リアルで、たまらなく魅力的なんです。
喘ぎ声ひとつにしても、ちょっと息が詰まったような声が混じったり、
顔をくしゃっとさせて涙を浮かべたり──
そういう「予定調和じゃない瞬間」に、僕は何度も心を奪われました。
それに彼女、笑顔がほんとうに優しい。
少し年下の彼女が甘えてきそうな雰囲気もあるし、
逆に、年上として包み込んでくれそうな穏やかさも持っている。
観るたびに「近くにいてほしいな」と思わせてくる。
まるで、遠くの誰かじゃなくて、“日常の中の特別”みたいな存在。